一般社団法人Sango 公式ブログ 『ひかり』

沖縄県東村慶佐次の森、通称“お山”で活動している 一般社団法人 Sangoのブログです。わたしたちは、ここ“お山”の豊かな自然の中で、自分を成長させる霊的な学びを実践・実験していくことを大切にしています。 このブログでは、Sangoのことや活動内容、そして霊的な学びを紹介していきます。

【お山】坂田麻季江 7年目の断捨離で得た気づき

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今日は。スタッフ坂田麻季江です。

 

最近、断捨離をしたときの気づきを綴ろうと思います。

 

これまでも断捨離はやっていたのですが、この時はちょっと違いました。

思い切って、

「なんとなく、心の奥では分かっていたけど、

あえて見ないようにしていた領域」

に手を付けたのです。

 

それは、夫がらみの持ち物でした。

 

私の夫は、7年前に亡くなっています。

 

夫の死後、遺品を整理してから沖縄へ引っ越し、新しい生活を始めました。
物を整理して来たつもりでしたが、どうしても手放せない物がありました。


まず洋服。

一部の洋服が、どうしても手放せなくて。

それは、夫が「これ可愛いね」と言った服、

夫が好きそうだなあと思って買った服です。


次に、ショップのカード。

夫が生きていた頃、2年半ほど沖縄県南部(那覇方面)に

住んでいたことがあります。

その当時に作った、南部にあるショップのカードを

ずっと大事に持っていたのです。

 

現在、私が住んでいるのは北部です。

南部(那覇方面)には、あまり行きません。

でも、時々行くこともあります。

この「時々行くこともある」に意識を置いて、

ずっと持ったままだったのです。

 

 夫の死後、そのお店には行っていません。 

7年以上も行ってないんだから、もう行かない

って思うんですが、手放せない。


那覇方面には「行くこともある」から、

そのお店にも「行くかも知れない」・・・。

 

その意識の奥にあるものに、気づきました。


まず、「夫と暮らしていた場所にまつわるモノを、

大切に取っておきたい」という深層心理があったのです。


さらに、しばらく経って、「場所じゃないんだ」

ということにも気づいたのです。

 

「夫と暮らしていた場所」にまつわるモノを取っておきたいではなく、

「夫と暮らしていたこと」にまつわるモノを取っておきたかったのです。


そこから、さらに、なぜ?を掘り下げてみました。

なぜ取っておきたいのか。


出た結論は、「心の拠り所を失う不安があったから」でした。

ショップカードに、私は夫の存在を重ね合わせていたのです。


「"夫"という心の拠り所を失うと、不安になる。」

という気持ちを、

「いつか行くこともあるから。」

にすり替えていただけでした。

 

服も同じ。

拠り所を失う不安から、もう着ないのに、手放せませんでした。

 

夫が亡くなった当初は、喪失感と虚無感でいっぱいでした。

「今後の人生を、一人で生きていかなくてはならない」

という、漠然とした不安もありました。

 

二人で交わした、「年老いて死ぬまで、ずっと一緒に生きよう。」

という約束が果たせなかったこと、

それが自分の中で、「置いていかれた」という

喪失感になっていたのにも気づきました。


しかし夫の死後、沖縄へ移住。

5年間、仲間と一緒に生活する中で、色んなことを経験しながら、

自立に向かうことができました。

何より、「安心」を得ることが出来ました。

 

夫が死んでから、私は一人で放っておかれたことなど

一度もありませんでした。

 

友人、知人。
家族、親類。
過去に仕事で知り合った人達。
一緒に生活している仲間。


色んな人からの声かけ、メール、電話、手紙、SNSでのやり取り。

それによって、日々、癒やしと励ましを得てきました。

周りに頼れるという、安心感を得ることが出来ました。

 

誰かに依存して生きるのではない。

自分を生かすのは自分。

 

それに気がつき、手放すことにしました。

「ありがとう。」と心の中で会話をしながら、すがっていたモノ達とお別れしました。 


夫との思い出も、言葉も、自分の中に生きています。

だから、影など追わなくても良い、ということを理解しました。


そして、そもそも彼は「影」などではないのです。

彼は光の存在であり、消えることなどないのです。

夫からは、たくさんの学びと、計り知れない大きさの愛をもらっていました。

失ったものより、得たものの方が大きかったのです。

 

夫の死後、7年も経ってから、やっと

「夫の影を追い求め、拠り所にしていた自分」

を見つめることができました。

 

「夫の死」を経験をした自分が、ここまで生きて

来られたのは、周囲の人に支えられてきたからこそであり、

生きる希望を見いだせたのも、仲間がいたからです。

7年かけて、「弱さ」を「強さ」に変えることができました。

 

私には、7年間にもわたる、こころの整理が

必要だったってことですね。

 

夫が生きていた頃の私は、夫と同一化することで

「夫婦一体」になろうとしていました。

 

私には、「夫をパートナーにしている自分」という意識がなく、

自己意識が欠けていたのです。

 

そんな私にとって、夫の死は、まさにアデンティティーの喪失でした。

 

自己を大きく失いました。


失ったら、また作れば良いんですよね。

新たな自分を。

 

基礎からぶっ壊れたんだ。

基礎から作ろう。

強く、大きな、割れない土台(基礎)を。

沖縄での生活で、そう思えるようになりました。

自分を支えてくれている仲間、周囲の存在に感謝です。

 

これからも日々、実験しながら、本当の自分を見つけていきます。

お読みいただき、有り難うございました。

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(お山に自生している琉球アサガオ

 

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