一般社団法人Sango 公式ブログ 『ひかり』

沖縄県東村慶佐次の森、通称“お山”で活動している 一般社団法人 Sangoのブログです。わたしたちは、ここ“お山”の豊かな自然の中で、自分を成長させる霊的な学びを実践・実験していくことを大切にしています。 このブログでは、Sangoのことや活動内容、そして霊的な学びを紹介していきます。

【お山】自分事ありきの他人事。 坂田麻季江

過去の記事でも触れたことがありますが、

昔の私は、「周りに合わせて生きる」をやっていました。

 

「周り」というのは、職場、友人、家族、趣味の集まりなど、

自分が属している集団のことです。

 

周りに合わせて、はみ出さない。

それによって認められ、重宝がられることで

自分の存在価値を見いだそうとしていました。

 

 

また、他人の悩みや相談を親身になって聞くあまり、

他人の悩みが自分事のようになってしまい、

同じ感情になり、自分を見失う、ということもよくありました。

 

誰かに腹を立てている人の話を聞くと、

「ひどい!」と自分も腹が立ってきて、

一緒に怒って、まるで自分がされたかのような気持ちになる。

「そんなことは許せない!」「こうあるべきだ!」などと

ヒステリックな正義感を振りかざして、感情的になったりしていました。

 

話にのめり込んでしまい、他人との境界線がなくなってしまうのです。

「自分を見失うほど他人に寄り添う私」を

やることによって、人から認めてもらおうとしていたんですね。

 

 

この、「他人との境界線」を意識することが、

私が乗り越えるべき、人生の最終テーマでした。

 

それに気づかせてくれたのは、おばぁです。

「もっと、他人との境界線を引くことを覚えないと。」

と言ってくれたのです。

 

 

🍃🍃🍃

「他人事」を「自分事」として受け止めることができる。

それは、「共感できる」という感性を

持っているからできることです。

 

しかし、行き過ぎると自分を無くすことになってしまいます。

私は、他人に同調しすぎ、自分から離れてしまう事が多々ありました。

 

私にとっては、「周りに合わせて自分を無くすること」が、

生きる術(すべ)だったんですね。

属している集団からはみ出ることへの恐怖が

そうさせていたんだと思います。

 

🍃🍃🍃

仏教では、エゴを捨てなさいと説いています。

しかしそれは、他人に合わせて生きなさい、という意味ではない。

他人に決断をゆだねる人生を生きなさい、というものでもない。

 

「他人のため」をやろうにも、行動するのは自分なわけで。

 

自分がしっかりしていなければ、冷静な判断ができません。

つまり他人のためには動けない。

「他人のため」は、「自己の成長」があってこそなわけです。

 

物事を、「自分事」として受け止めることを意識しつつも、

そこに境界線を意識し、「誰かの人生」ではなく「自分の人生」を生きる。

その上で、他人のために何ができるかを考える。

 

 

🍃🍃🍃

おばぁに出会ってから、自分で主体的に決めて動く、

という経験を少しずつ積み重ねてきました。

それは、私を人として成長させてくれました。

私の人生に深みをもたらし、いろどり豊かにしてくれました。

 

自分で決めたことを、主体的にやり

その経験によって得た知識や経験を周りに共有する。

そうすれば、必然的に「他人のため」になるのです。

 

誰かの人生を生きるのではなく、自分で人生を選択していく。

 

「自分らしく生きることが、他人のためになる」

その言葉の意味に、やっとたどり着けました。

 

他人に揺さぶられるのではなく、

学ぶという視点で、物事を「自分事」として捉える。

その上で、「どうしたらよいか」を考え、

「利他」的な生き方をしていく。

自分らしく生きることと、他人のために生きることは、両立するのです。

 

アンポンタンな私が、ようやくたどり着いた結論です。

今年は、自分らしく生きる、を実践していきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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