一般社団法人Sango 公式ブログ 『ひかり』

沖縄県東村慶佐次の森、通称“お山”で活動している 一般社団法人 Sangoのブログです。わたしたちは、ここ“お山”の豊かな自然の中で、自分を成長させる霊的な学びを実践・実験していくことを大切にしています。 このブログでは、Sangoのことや活動内容、そして霊的な学びを紹介していきます。

【坂田麻季江】京都風のおかずを作る理由

今日は。スタッフ坂田麻季江はです。

 

ある時、夕食を作っていたら、

「麻季江さんの私の作る料理は、

京都のおばんざいみたいだね。」と言われました。

 

私は京都出身ですが、言われても全然

ピンと来ませんでした。

「へぇ~、そうなのか。」という感じで受け止めました。

 

私の母も京都人ですが、母から料理をきっちり

習ったことはありません。

 

実は、私は母に対して、複雑な思いがありました。

過去に母が、伯母に対してやったことを許せなかったのです。

それは金銭的なことでした。

私の目には、母がやったことは伯母への裏切り行為に見えました。

 

反省し、謝罪した母を受け入れようと努力をするけど、気持ちがついていかない。

そんな状態で、何年も過ごしていました。

 

しかしある日、母が持って生まれた

特質、気質を理解した瞬間がありました。

 

私には、注意欠陥の特質があります。

そんな自分の特質を理解したら、今度は、

私と同じ特質を、母も持っているじゃないか、と気づいたのです。

母がとっていた行動パターンが、自分と同じだったと。

その逆もしかり。

母と娘で、同じ行動パターンをとっていたし、思考もそっくりでした。

私はまるで、母のコピー。

つまり私は、特質を母から受けついで生まれてきたのです。

 

そこで、ようやく母のことを理解できたのです。

私は自分の注意欠陥という特質がゆえに、

よくヘマをして、生き辛さを抱えてきました。

でもきっと、同じく、母も生き辛かったに違いないのです。

それを理解したら、母がやったことへの怒りも収まってきました。

 

そんな中での、「麻季江さんの私の作る料理は、

京都のおばんざいみたいだね。」という言葉。

 

誰だって、美味しいと思う味、好きな味があります。

料理を作るときは、その味にしてしまうっていう味。

 

私が作る料理は京都風だと言われ、最初はピンと

来なかったものの、じっくり観察してみると、

ああ本当だ、確かにそうかも、と思えました。

 

私が「美味しい」「好き」って思う味は、京都の味、

つまり母が作る料理の味でした。

母のことを許せないと思っていたけど、実は

母の味が大好きだったんですよね。

つまり、母が大好きだったんです。

もう母のことを許しているんです。

 

私の「理想の母」というものがあって、それに

合わない母だったから、ショックを受けて

がっかりしちゃっただけで。

自分の中にある、母への「愛」に気づいた瞬間でした。

 

「愛」ある今に感謝です。

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